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「峨駒の古典的スピーカーの調べ」は”木下惠介記念館”で行っております。
こちらのブログは技術的な記事に限定して書いておりますので、以後、イベントのお知らせはこちらのページにて行います。古典的スピーカー+墨汁抵抗+ECMフォノピックアップ

当ブログは作者「峨駒」のオーディオ技術メモです。
主な内容

2014年4月30日水曜日

ステレオピックアップその4



こちらが現在の最新モデル

大きく違うのは支点部分
鎖状のマルチジョイント

ガラスのトンボ玉をバーナーで熱して融着して固定
赤い玉がそれ
さらにそれをエポキシ系接着剤でガッチリ固め最強の支点に

鎖は0.22ミリ径のステンレス線
ピアノ線は炭素が多いのでガラスを融着させる際に火が入りすぎる

この支点の特徴はとにかく音が強い
中高音が細くならずに芯があり微小信号の反応も抜群
盤によっては針圧2グラムでもトレースできるが、通常は4グラム程度だろう
ティンパニを破壊的に打ち鳴らすオーケストラ演奏でもついてくる
ただし、マイルスデイヴィスのギラギラしたトランペットは6グラム必要
特にミュートを付けて思いきり吹くシーンは要注意
この支点は力の逃げ場がないので、その分配慮が必要ということだろう



これはND-120Pの振動ユニットのみ取り外したもの(ND-120Pはヤフオクで現在大量に出回っている)
ゴムのダンパーの中にワイヤーは無い
おかげで支点があいまいになり逆相感のあるキツい音で音量もトンボ玉仕様の半分くらいだ
0,1、0,15、0,2径のワイヤーテンション仕様も作ってみたが、これでも支点は不十分なようで音は痩せる
線径を太くすれば安定した骨太かつ滑らかな音になるが、帯域が狭くなり情報量も低下する
逆に線径が細いと不安定でダイナミックレンジに対応しきれない場合もある
帯域は広く、情報量も多い、SN比は悪い

今の時点ではどうやら鎖ジョイントのトンボ玉固定が一番のようだ



これが図にしたものだが、重要なのは支点と力点と作用点が一列に並ぶこと
図の矢印の部分がそれ

真ん中の作用点、つまりハイブリッドピックアップではダイアフラムへと振動を伝え、減衰させるシリコンゴムだ
MCカートではコイルにあたる部分

力点はここでいうスタイラスの先端、支点はもちろん鎖連結の接点

ただカンチレバーとスタイラスの取り付けは意外に精度が低く、このようにならない場合も多い
スタイラスの角度調整はシャンクをニッパーで掴んで曲げる
ラジオペンチではつかめないし、ピンセットでは力が入らない
ちなみにパイプカンチレバーはピンセットで持たない
手で持つほうが圧力が分散するので凹まない



再生しているところ
ケーブル類をもう少しスマートにしたいが、現状でもそれほど問題はない
ECM[WM-61A]には9V電圧が必要で、平衡出力しているのでケーブルは6本
FET[2sk30]を介しトランスで非平衡に、その際方チャンネルは逆相で出力する
何度も言うがハイブリッドピックアップは左右逆相出力なのだ

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