お知らせ

「峨駒の古典的スピーカーの調べ」は”木下惠介記念館”で行っております。
こちらのブログは技術的な記事に限定して書いておりますので、以後、イベントのお知らせはこちらのページにて行います。古典的スピーカー+墨汁抵抗+ECMフォノピックアップ

当ブログは作者「峨駒」のオーディオ技術メモです。
主な内容

2014年8月16日土曜日

カーボン抵抗、オイルコンデンサ自作

こちらの実験は火災や感電のリスクがあります。実験は安全対策を各自で実施し、自己責任で行ってください。



ハイブリッドピックアップ(自作カートリッジ)の調子も上々。

さて

目先を変えてカーボン抵抗でも自作してみようかな。


和紙に墨汁を染み込ませた。

両サイドはスズメッキ銅線を巻き付け、かしめた。
長い方が2kΩ、と1,5kΩ、短いのが1kΩと0,7kΩ
誤差は出たが思ったより小さい。

これなら使えそう。


1,5kΩのものを少し鋏で細くして2kΩに合わせた。
ECMのバイアス抵抗につかえる。
折り曲げると抵抗値が変わりそうだが、ここは仕方ない。良い音とは限らない、悪ければそのままゴミ箱行きなのでこの程度でよいだろう。

さて、音はというと。

おお、これは
凄いポテンシャル
透明感があり、情報量も多い、そしてなにより欲張った感じがしない。でもギスギスしない。
これは、もう少し作っていろいろ試したいな。

で・



今度は制作の順序を変えてみた。
この方が精度が出せそうだから

先に和紙にたっぷりと墨汁を染み込ませ、乾燥
帯状に切って竹ひごに巻き付ける
サイドは同じようにスズメッキ銅線でかしめる。

抵抗値は長さで決める
先に基準となる抵抗を作り、それより何割大きいまたは小さい抵抗が欲しいかで決める

帯の幅が同じならば、抵抗値は長さに比例する。
・・・といいたいところだが、誤差がかなりある。
多めに作って近いものを選ぶしかない。


さっそく簡単な回路を組んでみた。

なかなかカッコいいのが出来た
ECMの電源とバイアス回路だ
一番長いのと短いのはブリーダ抵抗
デカップリングコンデンサを使わないため多めに電流を流す。
コンデンサはECMのソースからのカップリング用のみ

ドレイン右ch6,2v、左ch4,8v
ソース0,6v、0,4v
だいぶ違ってきたな

でもそれほど問題ないだろう
WM-61AのFETは作動範囲が広い、用は動けばよい。

音ももう一段ナチュラルになった。

このくらいの出来なら精度をあまり必要としない場所、電力が小さい場所なら積極的に使ってもよさそうだ。図体はデカいが紙なので電力はあまり食わせないほうが良い

まだ一つ問題があった。
抵抗体がむき出しなので回りの環境でどのくらい抵抗値がかわるか?だ
具体的には温度と湿度

他の場所に使うのは
時々電圧を測って変動を調べて、
安全が確認できてからのほうが良さそうだ。



調子に乗ってもう一つ


無誘導ペーパーオイルコンデンサ試作1号

1本目はオイルを塗らずに巻いてみた。
絶縁が甘い
テスターの針が少し動く

容量が幾つかまったくわからないが、まずは音

なんと、大成功

普通の値段のフィルムコンデンサよりは遥かに良い音
いい加減な作りでこの音、今後巻き方がうまくなれば相当期待できる。

2本目3本目はオイルを塗って絶縁
テスターの針も動かない・・・少し動くか


さっそく実装
大丈夫そう

オイルがなじんだらもっと良い音になるかな
今後が楽しみだ


2014.08.24

一週間バイアス電圧を測ってみたが変動なし。
墨汁抵抗の音は申し分なし
とにかく静か、アンプの電源が入っているのか切れているのか分からないくらい。

オイルコンデンサは情報量は多いがややくせがある、

キッチン用のアルミホイルだからかな・・・

どうせなら銅箔で作ってみたい


かなりデカいよ
なぜなら銅箔といってもホームセンターで間に合わせたため、0,1ミリだ
もはや箔ではないな、銅板だ。

絶縁が心配なのでトレーシングペーパー2枚重ね
オイルを染み込ませ、紙、銅箔、紙、銅箔と四枚重ね(ずらして)、ぐるぐると巻き寿司のように巻く。
タコ糸できつく巻き空気を追い出した後、両サイドをショートさせて完成。

此方を参考にした

無誘導型と構造はほぼ同じ


参照元
http://www.tdk.co.jp/techmag/electronics_primer/vol4.htm


絶縁は完璧ではないようだ
容量も幾つかわからない
疎樹はアナログテスターしか持っていないのだ。

構わん構わん、壊れて困るものなど1つもない。
まずは音

実装すると

こんな感じに

重いのでネジで止めた。

音はすばらしい
この程度の作りでこれだけよくなるのだから、
市販品がいかにいい加減な作りをしているかよくわかった。
もう市販のコンデンサは買う必要がなくなった

いや、ケミコンは必要か?
容量が足りないのでケミコンの置き換えは出来ない。

抵抗は・・・
1kから10kΩまではある程度精度が出せる。
100kとか1Mは?1W以上の電力のものは?
まだまだ自作CRだけでアンプを組むのは無理か?

目標はその辺だな。


2014.08.26

抵抗器の許容電力だが、これはこういう実験で明らかになる



ファイヤー!!!

許容消費電力まで電圧をかけてみるのが一番早いだろう。
ということだ。

1,5W まったく変化なし、熱くもない、10分経過、温度は40~50度、抵抗値は5%ほど下がる


6,5W パチッと一瞬光が見え、焦げ臭かったがその後変化なし、一瞬見えた光はサイドのかしめ部分が不完全なためだった、1分後、怪しげな感じになってきた。3分後、ちらちら赤いものが見えたので終了。

やらなくても結果は見えているが20W 2秒でふわっと赤くなった、一度スイッチを切り、再びスイッチを入れると一瞬で炎に包まれた。写真はその時のもの。一度赤くなったものは炭化が進み、抵抗値が下がっているようだ。
その後オープンになって鎮火した。

赤くならなかったものは再度抵抗値を測ったが大きな変化はなかった。
スライダックもないので、こんなアバウトな実験になったが、使える場所はだいたい特定できただろう。


コンデンサにテスターを当てて針が動くのは、図体が大きすぎて漏れ電流も大きく、常に一定量の蓄電をするためだった
カップリングに使うと直流をしっかり止められない可能性あり。
デカップリングなら少々漏れても大き目のトランスでどんどん供給してやれば問題ないだろう。

肝心な静電容量をまだ測っていない。
LCRメーターはそのうち買おうと思うが・・・何かのついでに。