お知らせ

「峨駒の古典的スピーカーの調べ」は”木下惠介記念館”で行っております。
こちらのブログは技術的な記事に限定して書いておりますので、以後、イベントのお知らせはこちらのページにて行います。古典的スピーカー+墨汁抵抗+ECMフォノピックアップ

当ブログは作者「峨駒」のオーディオ技術メモです。
主な内容

2014年9月5日金曜日

カーボン抵抗とオイルコンデンサ自作その2

こちらの実験は火災や感電のリスクがあります。実験は安全対策を各自で実施し、自己責任で行ってください。







5MΩまでの高抵抗の制作に成功した。
以前は1kΩから10kΩまでの狭い範囲の抵抗しかできなかった。
カーボン抵抗、オイルコンデンサ自作その1

大きな進歩だ。

見た目もかっこよい。
写真は12kΩと1MΩ、小さいのは750Ω
無誘導巻きではないが、高抵抗なので関係ない

いよいよアンプが組める程度にそろってきた。

まだ精度に難があるので、複雑な作動をさせる回路はできない
簡単な2段増幅のプリアンプなら組めそうだ。




みよ。
とてもアンプとは思えない外観

回路はオーソドックスな2段増幅
2段とも2SK30
無帰還

自作コンデンサはリーク電流が大きくてカップリングには使えなかった。
次段のゲートに直流が漏れていてどうやらシャットダウンしたようだ。

(因みにまだLCRメーターは買っていないので容量はヤマ勘)

市販のフィルムコンデンサに変えると、何もなかったように作動しはじめた

使えなかったコンデンサは電源部に投入
電源部は単純な抵抗とコンデンサのローパスフィルター
もちろん自作コンデンサだけではどう考えても容量が足りないので、ケミコンの力を借りた。
しかし、ただ並列につなぐだけでは電解コンデンサの影響力が大きすぎて自作コンデンサの特性が出てこない。

1段目2段目はケミコンで
3段目4段目を自作コンデンサに

これならケミコンの影響力は弱まる
自作コンデンサがショート破損しても3段目4段目なので被害は小さいはず

市販のCRパーツは「リプル用電解コン2、カップリング用フィルムコン4」
以上だ
抵抗器は電源部も含めてすべて墨汁抵抗でまかなった。
それ以外の市販品はトランスとブリッジダイオード、増幅用のFETだ

恐る恐る電源投入
火も出ないし爆発もない

電圧も正常

音も良い
少し荒っぽい無帰還らしい音だが透明感がある。

う~む若干高域に耳障りなピークがあるな
無帰還だから部品の音がよくわかる
フィルムコンデンサのキラキラした高音がちょっと邪魔
何とかカップリングに使えるコンデンサは出来ないものか。


2014.09.08





テスターは散々迷ったあげく一番安いものにした。

早速 静電容量

太いものは

164,2nF

102.1nF

同じ極面積なのにかなり違う、極間距離か

小さい方も

25.67nF

38,16nF

リーク抵抗は

25、???~40、???MΩ

かなり動くので読めない
時々1MΩを切るときもあるが?
大丈夫か?このテスターで測れるような抵抗値では話にならない。


かなり小さいものも作った

0,513nF

抵抗値は大して高くない
大きさに比例するわけでもなさそうだ。

まだまだカップリング用には到底使えない


余っているコンデンサはパスコンにした
これだけでもフィルムコンデンサの癖を弱めることができる




ちなみに墨汁抵抗でこんなものも出来る

ボリュームだ
ノイズは若干入るが音はそこそこ良い
クリップで墨汁タコ糸を挟む。
上の方を挟めば音が大きくなり、下の方を挟めばちいさくなる。
一番下の銅線を挟めばミュートになる
慣れるまでは使い勝手が悪く感じたが、しばらく使うとそれほど気にならなくなった。


2014.09.11




板抵抗風の大電力用の抵抗が出来た

とは言っても安全圏は3wだろう

入力耐久テストは4,5wと9wで行った
4,5w最初はまったく何も起こらず、1分経過。少し暖かくなってくる。3分後、ほぼバランスしているようだ。
熱くはない。9wは30秒で暖かくなり、3分後には危ない感じに。
何かの拍子に抵抗値が下がって暴走を始めることもないわけじゃないが、4,5w以下はほぼ安全と言ってよいだろう。これだけ大きいわけだからその位は当然だろう。

早速アンプの電源に使ってみた
プリアンプだからそんなに大きな電力はいらないが、大は小を兼ねる
数字は実測抵抗値

さすが、
重心が下がって力があふれ出す感じ
相変わらず高域は暴れてる
カップリング用コンデンサはまだ出来ず。

比較対象としてフィルムだけではなく、市販のオイルコンデンサやスチコンなども試してみるとよいだろうが・・・

また今度。



2014.09.15


普通のオイルでは高い絶縁性が保てない。

フィルムコンデンサにしてみた
ポリプロピレンフィルムだ

ご覧のとおり100円ショップに売っているもので、
適度な厚さなので買ってみた

オイルコンデンサとまったく同じ大きさなのに、静電容量がなんと10分の1
巻き方の密度もさほど変わらないはず。
オイルは誘電体としても働いているのでオイルがないと静電容量はこんなものってことか。

ただ絶縁抵抗は200MΩ~1GΩと高い
このくらいならカップリングに使っても次段のバイアスに影響しない。

容量は3nF前後ととても小さく、次段の入力抵抗は2MΩ以上は必要だ。
カップリングコンデンサと簡単に言うが、自作すると簡単でないことがよくわかる。

今回はECMの受けと1段目~2段目のカップリングに使用
2段目の出力にはもっと大きなサイズが必要なので、まだ無理。

まずECMの受けだがこれはソースフォロワでそもそも2v程度しか掛かっていないのでまったく問題ない。4,5nF位のものが出来た。

1段目~のコンデンサはドレインで20V掛かっているのできっちり絶縁出来ないと、次段に影響する。ふんわり巻いたので2,8nFになった。あまり硬く巻くと同じ絶縁フィルムでも抵抗値はかなり下がる。

50Hzが通ればよいので十分だ。

音はどうかな?
市販のフィルムコンデンサよりは良い
感度は全体的に低いが空間に広がりがある。
オイルと比べてどうか、オイルのほうがやっぱり良いような気がする。
現状、同じ使い方が出来ないのではっきり比べられない。
相変わらずオイルコンデンサはリーク電流の問題でかなり使い方が限定されている。


2014.09.18

自作CRの活用の展望

抵抗

高抵抗はほぼ実用できるレベルに達した
もちろん中間はばっちり
大電力にもかなり対応できるようになった
低抵抗はまだだ
それと精度の問題

で、何ができるのか

パワーアンプはなかなかハードルが高い
半導体アンプは精度的にも容量的にもまだ対応出来る回路は少ないだろう。真空管アンプは動くだろうが、高電圧を扱う場合火災の危険性がある。

プリアンプはご覧のとおり。
私の再生装置で聴いた感じは、すこぶる良い。
2ヶ月間使った印象だか、全体的に透明感があって1音1音が粒だっている。
プレーヤーのピッチが落ちたように感じる、音の強弱だけではなく速さも敏感に感じることが出来る。
安全性、耐久性さえクリアできれば、かなりおすすめできる。

コンデンサ

フィルムコンデンサはリーク電流は小さいが、容量も3nFと小さくカップリング用としても使いにくい。しかし、次段のバイアスに影響を与えないレベルまで絶縁性を保てるようになった。
オイルコンデンサはリーク電流が大きく、カップリングには使用禁止
容量は30nF~200nFまでは出来る。頑張ればもう少し大きいものも出来るだろう。
用途は主にデカップリングやバイパス用、平滑用ケミコンの補助などだろう
電源の負担を考えるとあまり沢山付けるのも如何かと思うが、付けてすぐさまトラブルを生むという程ではない。高電圧は依然危険だ。