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「峨駒の古典的スピーカーの調べ」は”木下惠介記念館”で行っております。
イベントのお知らせはこちらのページです。古典的スピーカー+墨汁抵抗+ECMフォノピックアップ

当ブログは作者「峨駒」のオーディオ技術メモです。
主な内容

HB-PU(ハイブリッド・ピックアップ)の試聴は以下の場所でお願いします。

2011年6月19日日曜日

イヤホンを利用したマグネットカートリッジ

イヤホンの磁気回路とコイルを利用したフォノカートリッジ(マグネットカートリッジ)です。
構造は見てのとおり、蓄音機のサウンドボックスに似ています。

イヤホンとしては一般的な、ダイナミック式と呼ばれるものです。

一番下の写真

磁気回路  右が千円程度のもの、左が一昔前の百円ショップで売られていたものです。
左は磁石がフェライトで、外磁型です。今はネオジム磁石が安価になったので、百円のものもネオジム磁石になっているようです。
右はネオジムです。さすがにしっかりした作りで圧力を抜くための穴などがあります。

写真2

コイルはほとんど変わりませんが、外磁のものは直径が小さくなっています。
直流抵抗は30オームで、0,04ミリ位のワイヤーを使ってあります。

写真3

最初に作った竹製スタイラスバーのカートリッジです。
フィルムははがさずにそのままスタイラスバーを貼り付けました。フィルムをはがして直接コイルに貼り付けたほうがダイレクトな音になるでしょうが、何しろワイヤーが細くて、ギャップも狭いので、工作精度を考えると、いじらないほうが無難です。
スタイラスは細い釘を研いだもので、竹のスタイラスバーに差し込む仕組みになっています。
試聴した感じですが、とてもすごい音でした。低音は割れるし、高音はほとんど出ていないのですが、中音域はものすごいパワーで、圧倒されます。いわゆるかまぼこ型には違い無いですが、やさしい感じではなく、かなり攻撃的なかまぼこです。


写真4 5

こっちは銅箔を加工して作ったものです。スタイラスバーもちょうど良いサイズの銅管が無かったため、銅箔を巻いて半田で固めてあります。スタイラスは前作と同じく釘です。
こちらは打って変わって、現代的で、市販のmcカートリッジのような音です。
まとまり過ぎていて面白みが無いともいえます。


なお出力は両者ともmm型位の電圧が得られます。


追記
SPレコードLPレコードとも再生出来ます。
*音溝にはそれなりの負担がありますので、希少盤は絶対に再生しないでください。
当初は釘を使っていましたが、細く割いた竹や、縫い針の先端、サボテンの棘などでも十分再生できることを確認しています。(2012.03現在)

最も音に変化を与える部分は、スタイラスバーの素材と太さ、支持方式、針とスタイラスバーの接合方式です。
続いて針先の形状です。

出力電圧は大きく、30オームでありながら、mmカートリッジ以上の電圧です。
針の硬さと太さによっては、ラインレベルほどの大きい出力になります。