お知らせ

「峨駒の古典的スピーカーの調べ」は”木下惠介記念館”で行っております。
イベントのお知らせはこちらのページです。古典的スピーカー+墨汁抵抗+ECMフォノピックアップ

当ブログは作者「峨駒」のオーディオ技術メモです。
主な内容

HB-PU(ハイブリッド・ピックアップ)の試聴は以下の場所でお願いします。

2015年9月20日日曜日

展示イベント開催のお知らせ

*お問い合わせ先のメールアドレスが間違っております。
正しくはmiyajimamerondtcです。

2016年、2月7日
鴨江アートセンターにてオーディオ部品の展示イベントを行う事になりました。


とは言っても、部品を並べて展示するのが主です。
アンプやスピーカーを持ち込んでの試聴はまだ用意できませんので、あらかじめご了承下さい。

それで、今までに作った物を少し整理して投稿したいと思います。

先ずは手軽なところで、墨汁抵抗器です。

これは2014年の夏頃から形になったものです。
硬化した墨汁は一定の抵抗値で安定していることから、自作の抵抗器を作れないか?と考えたのが始まりです。
そして、試作第一号にして市販のカーボン抵抗や金属皮膜抵抗をはるかに超えてしまったのです。
静かで上品で、ガサガサしたところがなく、それでいて弱くもない、兎に角最高の結果を得たのです。


これが、初期に作った墨汁抵抗器

次に、というか抵抗器とほとんど同時進行で開発していたのが、オイル、フィルムコンデンサです。
私のポリシーとして、出来るだけ自然素材を使う事、それが叶わない場合どこにでも売っている普通の素材を使う事、この2点です。
当初、ロウ引きの和紙などを使ってみたりしましたが、リーク抵抗が低すぎて使いずらいものになってしまう事は避けられませんでした。
セパレーターには本来絶縁体を使うべきだが、天然素材では微弱に電気が流れる事があり、それがもとで直流電圧が漏れ出すことが有ります。このようなコンデンサをカップリングに使うと次段のバイアスが浅くなり、アンプが熱暴走を起こす危険性があります。

安全策をとり、カップリング用コンデンサはppフィルムを採用しました。
とは言っても、百円ショップで売っているクリアファイルです。(どこにでも売っている素材)



こちらは、今までの墨汁抵抗器とフィルムコンデンサの制作、実験の記録です。

カーボン抵抗、オイルコンデンサ自作(始まり)

カーボン抵抗とオイルコンデンサ自作その2

アンプ制作


さて、そしていよいよ肝心のピックアップ(自作カートリッジ)です。

これは2011年から研究開発に取り組んでおります。
先ずは最も初期の頃の写真をご覧ください。



この画像が一番分かりやすいです。
コンデンサマイク(ECM)にキャップのように被せて、前面の膜に音溝の振動を入力します。
ちょうど紙コップの糸電話のようにビリビリと膜が振動し、それをそのままECMが電圧として出力します。
確かに、このピックアップは音が歪んでいたり、いろいろ問題点もありましたが、とても生命力のあるしっかりした音が出ていました。

最も初期のコンデンサマイクのピックアップ

それで、色々な方式のピックアップを試作しました。

思い返せばトラブル続きだった。本当に実用になるカートリッジが出来るのか、半信半疑でした。


現在は適正針圧は4gでトーンアームにも巨大な質量は必要とせず、使い勝手も十分です。(LPに負担を掛けません)
ステレオ音場は狭いものの、はっきりとしてメリハリのある音味で、それでいて中抜けせずに力強い中音域の押し出し、ボーカルやバイオリン、ピアノがぐっと前に出てくる感じに仕上がっております。ポップスなどはやや派手な印象を受けます。クラシックやジャズは古い音源から、70年代まで、それほどナイーブに選ばず再生出来ます。




これが、現在使っているピックアップです。
MEMSマイクを使っているので、MEMSフォノピックアップと命名しました。

ECMフォノピックアップシステムの新たな展開(MEMSフォノピックアップ)

コンデンサを使った発電は、振幅比例型発電なので、フォノイコライザーアンプは必要ありません。
厳密に言えば、振幅比例型のイコライジングアンプが必要なのですが、(コイル発電の場合とは逆になり、わずかにハイを持ち上げるイコライジング)RIAAのように大規模なイコライジングではありませんので、音質劣化の心配もありませんし、そのままフラットなマイクアンプで増幅しても違和感なく聴くことが出来るレベルです。
つまり、フォノアンプのついていない普通のミニコンポなどでも十分楽しめるという事です。

イベント当日はこれらの項目に絞ってお話ししようかと思っております。
かしこまったイベントではありません、ゆる~い感じのイベントです。一日展示する予定で、私もそこらあたりをウロウロしています。井戸端会議的に情報交流出来たらよいな、と思っております。

それでは、当日にお会いしましょう。