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2016年4月13日水曜日

トーンアーム要釘接合


音を決定づける要素として、アームの割合が意外に大きい事は今さらながら良く分かった。
支点から後方のウエイトの距離を伸ばしたタイプが成績がよく、今回このタイプの3作目である。


竹材の硬さに影響されるので、慎重に竹材を選ぶ必要があるのは言うまでもないが、接合の仕方がことさら重要である。
100円ショップの接着剤を使ったときのこと、明らかに音が伸びているのに気づく。
物理的な硬さも、コニシ製の物と比べ100円ショップの物の方が明らかに硬いのである。
ドリルで削ってみても、前者はシュルシュルと大き目の切りカスが出るのに対し、後者はカリカリと粉状の切りカスになる。
とりあえず100円ショップの接着剤に乗り換えるとして、もっと重要な課題がある。
それは接着剤に頼らない接合方法の確立である。

(ここで100円ショップの方が良いと言っているのは、音に関しての話であり、普通に接着する場合、あまり硬いとせん断に弱く剥がれやすくなる場合もあるので、一概に硬い方が良い接着剤とは言えない)


そこで今回多用したのがダボ接合である。
ダボと言っても買ったものではない。山に生えている木の枝である。

ダボと言うより要釘に近い、その重要性は読んで字の如し。
通常はカナメモチと呼ばれる樹種を使うのだが、今回は山で見つからなかったので、ヒサカキである。
ヒサカキは非常に丈夫で柔軟性があり、石切の柄に使われるくらいである。


ウエイトの石はご覧のとおり、豆ほどの大きさだ。
これで十分バランスがとれる。


こちらも切り込みを入れて、接着剤なしで、ギュッと押し込むと簡単には外れないくらいの精度に作った。接着剤は補助的に使う程度である。


前作から実用化した「オール裸線伝送」
糸でいわえていき銅線どうしが触れ合わないよう固定するやり方だ。
これを使えば裸銅線(電線用でなく結束用でも可)を問題なく使える。


要釘方式の良い点は接合部分に馴染みにくい金属を使わなくて済む点にある。
物には決まった共振周波数と言うのがあって、それは素材によって、形によって違ってくる。
金属のネジがいくら強度があるからと言って、そういった物のなじみが悪く完全に一体化していない状況では、あまり意味がないのである。

ここでは金属ネジを使った接合は、カートリッジとアームの間のみである。
ここのネジは頻繁に絞めたり緩めたりするので、さすがに木製では痩せてしまりが悪くなってしまうためである。

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